BSで「北の国から」が放送っている

もう今では作る事の出来ない大型TVドラマだ。
私が高校3年生の頃のドラマで、 裏のTBSでは私の人生の教科書 「 想いでづくり 」 も放送っていた。
ものすごい時代であったが、 不幸にも両方とも見ていなかった。
両作とも何度もハードカバーのシナリオを読んだ。

 倉本聡の書式は総じて短いト書きとセリフ。 心理描写の 「 …… 」 が多い。
一方、 山田太一はまるで小説でも読むような細かいト書きと、 
広子 「 ( 少しうつむいて、 ゆっくりと正面のカナを見て) そんなこと云って、好きになったもんはしょうがないわ( 語気は少々荒い ) 」 
みたいな感じの 「 」 の中に ( ) の状況描写が多い。

で、 今回は別に作品の事をどうのと書こうと云うのではない。

「 北の国から 」 も 「 想いでづくり 」 も再放送の時録画した。
無論VHSで、 仕事に行っていたので留守録は当然だ。
CMが入るのが歯がゆい事ったらありゃしない。
いわゆるCM抜きの完全版、 みたいなのが作りたかった。

なんだろう、 あの必死感。 
時計を見ながらCMになりそうな時間を見計らい一時停止を押し、 「 だいたいCMって2分くらい 」 なのでリモコンを握って息が抜けない状態が続く。
約2時間、 そんなリモコン操作を繰り返しオリジナルのVHSを完成させるのである。
「 インディジョーンズ 魔宮の伝説 」 「 ブレードランナー 」 とか、 クロサワ作品なんかも撮ったもんだ。
「 3倍速はやや画質が落ちるが、 VHSのテープは安くないのでええい仕方ない 」 とTVドラマも録画する。

今、 すっかりデジタルのなったので当時の慌てぶりは大間抜けだ。
6月に私もSHARPのAQUOS、ブルーレイ内臓を買った。
番組表で 「 決定 」 のボタンを押すだけで録画だ。
いい時代だ。 ディスクを入れておけば5倍速で10時間分を撮れる。

あんだけ必死になって録画したVHSの 「 インディ 」 も 「 デッカード 」 たちも今ではDVDで3枚3000円で買える。
特典映像満載でだ。
人間は、 世界は、 そして歴史は失敗と浪費を繰り返し真価にたどり着く。
VHSとの格闘は人によって異なるが ( CM抜くとか ) 今ではそのテープすら劣化して見れない状態。
間抜けにも程がある。
カセットテープも同様だ。
あの頃のレンタルレコードはまだ演奏時間が書いていなかったので、 曲の横に書いてある (3:56 ) なんて時間を計算して、 それを考えてカセットテープを買っていた。 
「 ギリギリだな 」
 なんてヒヤヒヤしながらレコードに針を落とし、 最後の曲だあと5秒って終わりのところでドン、 ってテープが終わったり。
その憤懣やるかたなさと云ったら。

しかし、 そんな幼い努力も年齢と共に淘汰されVHSもカセットテープもいつしか大型ごみの一つになってしまった。
ましてやあれだけ労力をつぎ込んだのに鑑賞したのは1,2回。見なかったのさえある。
 
流行りの洋服もしかり。

もう自分には、 時代には合わないと判断し棄てて行くのが日常の一つ。
まして電化製品とかは否応なしだ。 こっちは使いたくても元で絶ってしまう。
無駄、 と断言するのはちょいと淋しいが時代がそれ以外できなかったにしても、 あの一喜一憂は今私のどこかに生きているのだろうか?

話は変わって9月9日 「 魔術はささやく 」 10, 11日 「 砂の器 」 とミステリーファンにはご褒美のような3日間であった。
もっとも 「 砂の器 」 は3・11で半年遅れでやっと放映。

「 魔術 ~ 」 はな、 やっぱ小説ではこういう題材は面白いけど、 いざ映像にしてしまう催眠とかって、 これでいいのかーな設定だ。
話の大筋は同じだろうがなんせ私が読んだのは14,5年前だ。
思い出しながら 「 あぁこんなだったか、 ここはちょいと違うな 」 みたいな手さぐりな鑑賞だ。
「 宮部みゆきスペシャル 」 と題打ったけどやっぱ原作超えは難儀だな。
しかし、 奥田瑛二はベテランのくせに眼ぇひんむいて頑張ってたな。

「 砂の器 」 は私の知る限りで5回目の映像化。
ここんところエキセントリックな役が多かった中谷美紀は明るくテンションが高いライターだ。ある意味ふつうで驚いた。
小林薫もいい老け役だし。

安定した名作だから必要以上に外さなかったら安心して見れる。
しかし玉木宏の髪の毛ってガチガチそうだ。 どうでもいいが。
原作ではハンセン病が根底にあったけど、 やっぱな。 今はもうその設定でなくてもいいし。

で、 この2作品は夜勤があったり、 残業があったりで全部留守録だった。
とりあえず見たら消去。
撮っておいても、 見ないと思う。
今までの経験上。

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