馬鹿な中年の人生劇場、 夏の懺悔、 生まれ変わったら虫にされそう。

諸般の事情により、 今日は出勤だったのですが有給に変更。
有給消化ごときでブラック会社エントリー脱出を画策する我が社の役員たちめ。
恩を売った気でいるんだろうがそうはいかんぞ! なんて、 ちょっといい事があると 「 何かウラがある、 誰かの企みだ 」 と想うのはよくない。
連休になったので広島に帰ろうと思ったんだけど、 1週間前に帰ったしな。
でも、 これからほぼ1か月は帰れんし、 いかがなものか、 と思ったけど正直行き帰りは疲れるし別れ際は切ないし、 連休はここ岡山で過ごそうじゃないか!

なによりも 「 股関節 」 が痛むのである。 約2カ月前から。 今日は病院だな。
と、 11時に近所の整形外科に行く。 行きつけだ。
朝、 6時からの立ち仕事で座ると左の平たく言えばチンコの横が痛むのである。
「 骨というより筋だな 」 と素人的にもわかる。
11時からの休憩で座るともう平たく言うとチンコの横が常に痛い。 
特にソファーみたいに深く座るのは沈み込んで体が固まってしまう。

……みたいな事を目の前の医師に云って診察だ。
うーむ、 と考える医師。 もしや稀な症状なのか?
レントゲンを撮る。 3, 4枚、 色んなポーズで。
再び待合のベンチに座っているともう1枚と云われ再撮影。
「 何だ …… 不安な白い影でも見受けられるのか? 」 
そういえば、 医師や看護師が私に何かを隠しているようにも見える。 そんなに重篤なのか?
「 どう説明すればいいんだ …… 」 医師の苦悩が読み取れるようだ。
診察室に再び呼ばれ、 貼ったばかりのレントゲン写真を前に苦渋の発言をしようと言葉を選んでいるに間違いない。
もう、 終わりか …… 50前にして 「 死 」 と云う字がはっきりと脳裏に浮かぶ。明朝体な感じで。
そうか、最後の秋になるんだ。 毎年暑い夏、 と云われてきたけど今となっては懐かしい。
蝉の声、 カゲロウ、 入道雲、 大河の照り返し、 もはや決断をすませた心にはすべてを受け入れる隙間さえ用意されている。
さぁ云ってくれ先生。 大丈夫です。 男とはこういう時にこそ男であるために年を重ねてきたんです。

医師はレントゲン写真に心を決めたようにボールペンに先を指しこう云う。
そのボールペンの先は医師の心を表す如く小さく震えている。
あぁ、 死を間近に人はどう考えどう生きていくんだろう。
50歳じゃ早いかな、 ちょいと。
中途半端な人生だった。 人見知りが過ぎた人生だった。詰めが甘い人生だった。
あの時もう一歩踏み出していれば違う時間、 悦びの結末、 そして出会いもあったろう。 でも、 残された時間は大切にしよう。
さぁ先生俺にドンと云ってくれ。 宣告に笑顔で答えた男として伝説になってやろうじゃないか!

「 その腰の骨って云うより、 股関節の筋にね …… 」
先生も何万という患者を診てきたのだろう、 俺の汚れのない瞳を見ながらやっと本当の事を話し始める。
この人も男の中の男だ。
「 これがそのレントゲン写真なんだけど …… 」
耳をふさぐな! 受け止めろ! 今日からこの時から新しい人生だ!
「 異常ないね。 ただの疲労。 ちょっとした炎症。 よくあるんだよ。 注射打っとこうね、 すぐ良くなるから 」
「あーよかった、 ラッキー、 注射痛くしないでくださいね 」

やっぱな。
しかも頼んでもないけん引や電気までジジイやババアと一緒に半尻出してやるはめになり、 しかも4500円も摂られた。 ヤロー、 なんて本当に罰あたって死ぬだろうな俺。

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